12月に入ると、年賀状を毎年出す人は「そろそろ年賀状を作らないと…」という時期になりますね。
年賀状は年末年始を感じる風物詩の1つにもなると思いますが、
最近は若い人を中心に年賀状を出さない人が増えてきています。
年賀状を出さない人の年代別の割合や、出さない理由についてご紹介します。
年賀状を出さない人の割合は意外と高い 年賀状離れ
2018年パイロットコーポレーションの調査によると、
年賀状を出す人の割合は約7割、他3割の人は年賀状を出さないという結果が出ています。
2021年の調査では、直近3年間に年賀状を出した人の割合は
出さなかった人が45.0%、出した人は55.0%と発表されています。
年代別の割合を見てみましょう。
20代は年賀状を出す割合が最も少ない傾向でした。
76%が年賀状を出さないと回答しています。
年賀状を出さない人の割合は、
30代は約70%
40代は約55%
50代以降は約40%
60代以降は約35%
年代が上がる程、年賀状を出す割合が多い傾向となっています。
自分の子どもの頃を思い返すと、父母や祖父母は毎年プリンターで百枚を超える大量の年賀状を印刷し、手書きで宛名を書いていました。
小中学校のときは親の隣で、仲の良い友達に手書きで作って出していた人も多いのではないでしょうか。
高校、大学になると友達との付き合いも広く浅くなり、社会人になると地元を離れる友達も多く、自分の生活で手一杯。
自分の回りをみていても、ほとんど年賀状はやり取りしなくなる場合が多いように感じます。
毎年年賀状を出す習慣がある人もいる一方、生活環境によって、貰ったら返す・全く出さないという人も増えてきているようです。
年賀状出さない理由は 年賀状離れ
年賀状を出さない理由として最も多いのは、「面倒だから」というもの。
相手の住所を聞いたり、年賀はがきを用意しデザインを考え、宛名を入力し、印刷する。
ざっと考えただけでもこれだけの行程があります。
手書きなら、さらに手間と時間がかかります。
そして年賀状もタダではありません。1枚63円、プリンターやインク代などお金もかかります。
また、貰った年賀状の保管方法も悩みの1つ。
貰う枚数が少なくても、年々増えていきますし、
いつ捨てるか、捨てても良いものかと思うと、
行き場がなくなって放ったらかしという人もいるのではないでしょうか。
相手を厳選してやりとりする枚数を減らして、
最近ではもう出さなくなったという場合もあるようです。
また、近年ではメールやLINEなどのメッセージアプリ、SNSで新年の挨拶を済ませる人が多くなっているため、年賀状を出す必要がなくなってきています。
メッセージアプリでは新年の挨拶用のスタンプなども無料でインストールできるため、とても手軽で便利です。
新年の挨拶をする習慣はあっても、年賀状での挨拶はしない世代も増えてきています。
年賀状離れ対策?
年賀はがきの発行枚数は2004年用の約44億5千万枚が最も多く、
2020年用は23億5千万枚となっており、年々大きく減少傾向です。
2018年のあるアンケートでは、1人あたりの(2019年用)年賀状を出すまい数は49枚。
昨年に比べ4枚減っており、こちらも年々減少傾向にあります。
年賀状離れ対策と過剰なサービス
年賀状離れを食い止めようと、時代に合わせたいろいろなサービスが生まれています。
お年玉付き年賀はがき・お年玉付き年賀切手は、
年賀状や年賀切手に記載されている番号が当たると、
お年玉として現金30万円または電子マネー31万円と豪華な内容となっています。
ゆうちょのホームページではデジタルはがきというものも紹介されています。
パソコンやスマートフォンに画像として送れる年賀状で、
無料でダウンロードできるものもあります。
また、アプリでデザインから宛名印刷まで手軽にできるサービスも登場しています。
テレビのコマーシャルで目にしたことがあるかもしれません。
1枚80円から100円程度で(はがき代金を除く)、
家族写真や子どもの写真などを使ってオリジナルの年賀状を作れます。
家に居ながら、スマートフォン1つでできるのは嬉しいですね。
会社や親戚の付き合いで年賀状を出さなければいけないとき、
家にコピー機やパソコンが無い場合でも
それほど手間をかけずに年賀状を作ることができます。
ま と め
若い世代の新年の挨拶は、
年賀状のやりとりからSNSやメッセージアプリでのやりとりに変わりつつあります。
年齢が上がるほど年賀状を出す割合が高い傾向で、
長年の習慣で会社関係や親戚に毎年出す人も多いようです。
作るのは面倒に感じる年賀状ですが、
送ってもらうと普段は遠方の友人や親戚などと近状報告できたり、
家族写真で顔が見れるのも嬉しいという意見もあります。
結婚したり子どもが生まれたタイミングで、
今まで年賀状を出していなかった人も出すようになる場合もあるようですよ。
いろいろな形で新年の挨拶が交わされる時代になっています。
自分に合ったやりやすい方法で、気持ち良く新年の挨拶をしてください。