2000年の20世紀最後の日本シリーズはON対決となりました。
あのONが監督として初めて激突。ミレニアム対決などと
呼ばれて大変注目され、高視聴率を記録した歴史的な決戦です。
スポンサーリンク
ON対決
ONとは1960年代から70年代にかけて巨人で活躍したO(王さん)とN(長嶋さん)の事です。
彼らが現役のころは打撃3部門はほとんどこの2人で独占でした。
2人とも現役引退後に巨人の監督を1度経験します。
その後、王さんはパリーグの福岡ダイエー(後にソフトバンク)の監督を14年務めました。
一方の長嶋さんは1993年より再び巨人の監督を9年務めました。
2000年のパリーグは王監督が指揮するダイエーは前年度覇者として連覇し、
長嶋監督が指揮する巨人は
高橋由さん、松井さん、清原さん、江藤さんなどが並ぶ強力打線で
セリーグを圧倒的な強さで制しました
交流戦のない当時、2人が直接対決することはなく、
唯一の対戦がこの2000年の日本シリーズだったのです。
日本シリーズ勝敗
東京ドームで迎えた初戦は松井さんの本塁打などで先制しますが
5-3でダイエーの勝利となります。さすが前年の覇者です。
そして第2戦、この試合も先制しますが、
城島さんの2試合連続の本塁打などで8-3でまたダイエーの勝利です。
場所を福岡に移しての第3戦、先発は2年目の上原さんを立てます。
高橋由さん、松井さんの本塁打などで突き放し、9-3で巨人が勝利します。
続く第4戦はベテラン斎藤さんがダイエー打線を1点に抑え、
2-1で巨人が連勝、シリーズ成績を2勝2敗の五分に戻します。
第5戦はルーキーの高橋尚さんが先発、なんと12奪三振の快投を演じ、
完封で6-0で勝利し、巨人が3連勝します。
そして再び東京ドームに戻ってきた第6戦では、
松井さんのこのシリーズ3本目の本塁打などで圧倒、9-3で勝利し、日本一に輝きます。
広告
視聴率
この世紀の決戦に日本中も関心を寄せ、視聴率30%超えを連発しました。
この年の巨人戦の平均視聴率は20%以下でしたから、
やはりON対決に関心が高かったことが分かりますね。
まとめ 後日談
初のON対決。 #G80 pic.twitter.com/2S6STnZ6cK
— adidas Baseball (@adidasBSB_jp) July 10, 2014
ON対決とは2000年日本シリーズにおける、
元巨人のスター、王さん長嶋さんが監督として対決した唯一のシリーズです。
日本シリーズの勝敗はダイエーが2連勝したあとに巨人が4連勝して日本一になっています。
視聴率は30%超えを連発し、大変注目を浴びました。
長嶋さんは後日
「ON対決は2度とやりたくない」
「ワンちゃんは戦友だから、仲間と勝敗をかけて戦うのはやりづらかった」
と言っていたそうです。
ちなみに王さんも
「監督ばかり注目されてやりづらかった」
「でももう1回やって1勝1敗にしたい」
と言っていたとか。
結局、2人とも退任されて、その後の交流戦には参加せず、
対決は実現しませんでした。
以上、ON対決の記事でした。